阿部亮平はどのような役ならブレイクできるのか
遠藤憲一は強面俳優の先輩であり、阿部亮平君が今後のことを考える上で参考にしたほうがいいと思われる俳優ではあるが、遠藤氏のまねをして遠藤氏と似たような感じの俳優になっても阿部君がブレイクできるとは思えない。芸能界で似たような俳優が2人いる必要はないからだ。したがって、阿部君は遠藤氏とは違った強みというか、セールスポイントを業界にアピールする必要があるだろう。
阿部君の素の顔は遠藤氏ほどには怖くなく、ジュノンボーイやジャニーズのアイドルのようなイケメンではないが、男前の部類には入る。このようなタイプの顔であれば、『必殺仕事人』の中村主水のように昼と夜とでまったく別の顔をもつキャラクターを自然に演じられるはずだ。
2009年に『湯けむりスナイパー』が放送された時、遠藤氏は48歳だった。2019年阿部君は39歳、まだ若いし、阿部君は運動神経がかなりいい。日々の鍛錬を怠らなければ、見所のあるアクションができるだろう。
さらに、阿部君はファッションのセンスもいい。このセンスは今のところプライベートな場面で発揮されることが多いが、仕事にも生かされると、阿部君の役者としての強みになるだろう。
以上のような阿部君の強みを生かして、阿部君がブレイクするには次のような役を演じるのがいいと思われる。
タフで、言葉だけではなく肉体を使った自分の行動によってストーリーを展開させ、2つの顔をもち、ファッションのセンスのいい男。
このような男が活躍し、アクションが見所になるのだから、作品のジャンルとしてはハードボイルドということになろう。