阿部亮平がブレイクするには

阿部亮平君がブレイクするには、ハードボイルドの映像作品において、タフで、言葉だけではなく肉体を使った自分の行動によってストーリーを展開させ、2つの顔をもち、ファッションのセンスのいい男を演じるのがいいとしても、そもそも俳優はオファーがなければ何かの役を演じることができないのが原則だ。

とはいえ、ただオファーを待っているだけでは阿部君がブレイクのきっかけになる作品や役と出会えるかどうかは不確実のままだ。

今年NHKで放送された『ゾンビが来たから人生見つめ直した件』で阿部君は謎のピザ屋というある種のヒーローのような役を演じたが、『Real Sound』の「異色のNHKドラマ『ゾンビが来たから人生見つめ直した件』　櫻井智也の“劇作家”としての脚本作り」という記事によると、このキャスティングについては櫻井氏のリクエストによるもので、「尾崎役の川島潤哉さん、ピザ屋役の阿部亮平さん、広野役の山口祥行さんは、脚本の段階からイメージして書いていたので、お願いしました」とのことだ。

そこで、このような機会を今後増やすためにも、阿部君が先述のような役を演じる作品を自主制作してネットで公開することをお勧めする。この自主制作作品は阿部君が先述のような役を演じることができるのを示すのが目的なので、ストーリーとキャラクターのオリジナリティーはさほど必要ではなく、既存のものに似ていてもいいと思う。

そして、この自主制作作品にはあまりコストと時間をかけられないと思うので、登場人物の数は少なめで、上映時間が30分以内の短編映画でいいだろう。30分が無理なら、ナレーションをうまく使った上で、10分程度の作品を作ればいいと思う。